2016年6月3日金曜日

背中を押してくれる香り

みなさま、お久しぶりです。

私事ですが、最近悲しい事がありました。
少しずつ、少しずつ、気持ちを上向きにしていこう。そう思いながら過ごしております。
おかげさまでイラスト業のほうもフルタイム業のほうも充実しており、励ましのお言葉も頂き、あらゆる事に感謝の念を抱かずにいられません。

そんな時、やりきれなくなって、ふと、これまで我慢していた香水をつけてみようとクローゼットを開き、久しぶりにつけた香水は自分でも意外だったのですが、ゲランの新しめの香り「La Petite Robe Noire」のパルファム(2012)でした。ダークな雰囲気を帯びた甘酸っぱいブラックカラントの香りが「がんばれるよ」と言ってくれているようで力が漲ります。



そして、今日着けているのは1927年発表のランバンの名香「Arpège」のパルファム。ジャンヌ・ランバンが娘マルグリットさんのためにオーダーしたフローラル・アルデヒドの香りは控えめで優しい雰囲気の中、芯の強さを感じます。イタリア語でアルペッジョ(arpeggio)と名付けられた香りは無言でそっと背中に手を置いて、乱れ疲れた旋律を正してくれるようです。



妊娠初期には体に悪い香りが幾つかあり、体が自然に受け付けませんでした。今でもそうなので、エコサート認証された香りで構成されているPGのPG07 Cologne Grand Siecle(2005)や、普段はあまり好んでつけなかったゲランのAqua Allegoria Pamplelune(1999)を身に着けています。エコサート認証のオノレ・デ・プレの香りを幾つか試してみたのですが、体調の影響なのか受け付けません。

アルページュにはジャスミン、バラ、イランイラン、白檀、ベンゾイン等が調合されているので妊娠初期には控えたほうが良いと思って着けなかったのですが、しっかり前を向くときだと思ったのか急に着けたくなり、お腹から遠い場所の足首と肘の裏に点々と少量着けました。そして、コーヒー大好きなのでデカフェをスターバックスで淹れてもらいました。久しぶりにホッとしました。

手術はまだこれから。気持ちの切り替えは再来週からかな。

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